ご覧下さいまして有難うございます。
この度は東京都板橋区にお住まいのY様より、 タカハシの赤道儀と金属製三脚をセットでご売却いただきました。
最初のお問い合わせをいただいてから、ご成約までにはおよそ3ヶ月。 「少しお時間が空いたな」と感じていたのですが、 実はその間にY様は交通事故に遭われ、入院されていたとのことでした。
退院されたばかりのお身体にもかかわらず、 わざわざご連絡を下さり、本当に頭の下がる思いでした。
「もともとは、自分の趣味の中で一番高そうな物が いくらくらいになるのか知りたい、くらいの気持ちで問い合わせたんだけど……」 「まさかそのあとでこんな状態になってしまうとは思わなかったよ。 色々と入用になってしまってね。少しまとまったお金が必要になったから 売却することにしたんです。まさか本当に売ることになるとは思わなかったけど、 売れる物があってまだ助かった!」 と、Y様は笑いながらお話しくださいました。
ギプスを装着されたお姿は痛々しかったものの、 前向きなお言葉に、こちらの方が励まされるような気持ちになりました。
本来であれば、買取にお伺いする際には お売りいただくお品物一式をあらかじめひとまとめにして 置いておいて頂くことが多いのですが、今回ばかりはそうもいきません。
赤道儀と三脚は天袋(吊り戸棚)の中に収納されていたため、 Y様に無理をお願いするわけにもいかず、 こちらで脚立を使って天袋から丁寧に引っ張り出すところから対応させていただきました。
Y様にはたいへん恐縮されてしまいましたが、 せっかく空いた天袋のスペースがもったいないので、 代わりに別の家財道具を収納するところまでお手伝いさせて頂きました。
まずは何よりもしっかり静養していただき、 また元気になられたときには、あらためて天体観測という素敵な趣味に 没頭していただければと願っております。
なお、今回は赤道儀と三脚のみを当店へご売却いただき、 鏡筒などは親友の天体観測仲間の方へ直接お譲りになったとのことでした。 こちらも、急なご入用に応じるためのご決断だったそうです。
お預かりした赤道儀・三脚ともに、 「ほとんど使っていないのでは?」と思うほど状態が良く、 動作も外観も問題のないコンディションでしたので、 事前にお伝えしていた査定金額どおりで買取させていただくことができました。
「自分にはちょっとスペックが高すぎる品物だったので、全く後悔はないですよ(笑)」 と、Y様はとてもさっぱりしたご様子。 大切にされてきた赤道儀と三脚は、責任を持って次のオーナー様へ橋渡しさせていただきます。
タカハシ・EM-200の詳細スペック
今回買取させていただいたEM-200のスペックは以下の通りです。
※三脚のスペックは割愛いたします。
| メーカー・型番 | タカハシ・EM-200FG-TEMMA2Z |
| 使用可能モード | Fモード(フォーク式)・Gモード(ドイツ式) |
| 発売当初価格 | 約47万円 |
| 電源タイプ | DC12V |
| 極軸望遠鏡 | 9倍・固定 |
| 本体重量 | 約16.5kg |
| 積載可能重量 | 約16kg |
ハイスペックで人気の高級赤道儀 EM-200
今回買取させて頂いた EM-200 は、 上のスペックからも分かる通り、発売当初価格が40万円台後半という 高級クラスの赤道儀です。
以前に当店で買取させて頂いた 「PM-SP」などと比べても、 新品価格ベースで3〜4倍ほど違う価格帯になります。
「そんなに高い赤道儀なんて、自分にはとても手が出ない……」 と、私のように感じてしまう方も多いかもしれません(笑)。 ところがこのEM-200、実はかなりの台数が出た人気機種でもあります。
ポータブル赤道儀としては、ほぼ最高級クラスと言ってよい存在ですが、 より専門的な天体写真に本格的に取り組むファンの方々にとっては、 「いつかはEM-200」と言われるような、憧れの1台でもあるようです。
当方の知人にも、師匠と呼べるレベルのベテラン天体観測ファンが大阪にいるのですが、 その方もやはりこのEM-200を愛用されています。 しかも、その方がお使いなのは 「BL仕様」と呼ばれるモデルとのこと。 (残念ながら、私は現物を拝見したことすらありません……笑)
今回、ありがたいご縁があって、はじめてEM-200実機に触れさせていただきましたが、 さすがにこのクラスの高級機を自分の判断だけで屋外に連れ出す勇気はなく、 室内での動作確認と簡単なメンテナンスにとどめさせていただきました。
とはいえ、実際に現物を前にすると、 堅牢な造りやスムーズな動きに「こういう機材をきちんと使いこなせるようになりたいな」と 改めて身が引き締まる思いです。
これからも勉強を続け、いつかは私自身も こうした高級赤道儀に臆することなく触れて、 自分の観測にもしっかり活かせるようになりたい—— そんな目標を胸に抱かせてくれた一台でした。










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