ご覧頂きまして有難うございます。
先日、神奈川県座間市のお客様よりご依頼を頂き、天体望遠鏡の出張査定にお伺いして参りました。
今回のご相談内容は、
いわゆる「遺品整理」の最中に見つかった天体望遠鏡および周辺機器一式の処分についてでした。
お電話口ではお客様ご自身も
「天体望遠鏡“らしきもの”としか分からなくて……」
と大変恐縮されていましたが、遺品整理の現場では決して珍しい事ではありません。
むしろ、無理に判断せずご相談頂けるのは非常に有難い事です。
事前のお電話で分かった情報は、
・比較的古い天体望遠鏡
・鏡筒と赤道儀、周辺パーツが一式揃っている
・かなり大きく重量がある
・動作確認は出来ていない
といった内容でした。
そこで鏡筒の銘板を確認して頂いたところ、
MIZAR(ミザール)製「CX-150」である事が判明しました。
発売時期をお伝えすると、お客様は
「そんなに古い物なんですね……」
と大変驚かれていました。
お客様からは
「この年代だと、もう買取は難しくてお金を払って処分する感じですよね?」
というご質問もありましたが、当時(2018年時点)は
・状態
・付属品の充実度
によっては、まだ買取の余地がある機種でした。
その旨をお伝えし、買取額が付かなかった場合でも引き取りはさせて頂けるお約束を頂いた上で実物を拝見するため座間市へと伺いました。
ご自宅に到着すると、お部屋の中央に天体望遠鏡一式が丁寧にまとめられており、鏡筒と赤道儀は年代を感じさせる木箱に収められていました。

鏡筒自体は見た目ほど重くはありませんが、赤道儀とウェイト、さらに木箱を含めると相当な重量があります。
当時の本格機らしい構成ですね。
そのほか、
・モータードライブ
・バッテリー一式
・接眼レンズ、アイピース
・カメラ雲台、カメラマウント
・各種アダプター類
と、本当に一式が揃っていました。
使用されていたカメラ本体は見つからなかったものの、構成から判断すると、恐らく一眼レフ(キャノン系)で天体撮影を楽しまれていたのではないかと推測されます。
鏡筒内部には経年によるカビが見られたため、鏡筒単体としてはジャンク扱いとなりましたが、周辺パーツの状態が比較的良好だった事もあり、数千円ではありますが買取対応をさせて頂きました。
※ 部品取りとしても活用が難しい状態の場合、買取額をお付け出来ないケースもございます。今回は付属品の充実度が評価ポイントとなりました。
MIZAR CX-150という機種について
CX-150は、当時のミザールにおけるフラッグシップモデルとも言える存在でした。
量産機ではありますが、このクラスの天体望遠鏡が一般のアマチュア向けに販売されていた事自体が、当時としては画期的だったと言えます。
一部では
「アマチュアにはオーバースペック」
といった声もあった様ですが、プロ・ハイアマチュアからの評価は高く、今でも語られる名機のひとつです。
【重要】2025年現在のCX-150の買取事情
ここで、現在(2025年時点)の状況について正直にお伝えしておきます。
MIZAR CX-150クラスの1970年代製大型天体望遠鏡については、
現在では基本的に買取は非常に難しくなっています。
理由としては、
・光学系の経年劣化(カビ・コーティング剥離)
・重量があり再販・発送が困難
・現行機種との性能・利便性差
といった点が大きく、中古市場での需要が限定的になっているためです。
現在は、
・保存状態が極めて良好
・コレクター需要が見込める
・周辺パーツが未使用レベルで揃っている
といった特殊な条件を除き、
買取不可または無料引き取りのご案内となるケースが大半となっています。
古い天体望遠鏡の整理をご検討中の方は、
古い天体望遠鏡の買取をした記事
等も併せてご参照ください。
MIZAR CX-150 詳細スペック
| メーカー・型番 | MIZAR(ミザール)・CX-150 |
| 発売時期 | 1975年前後 |
| 発売当初価格 | 200,000円前後 |
| 口径 | 153mm |
| 焦点距離 | 1310mm |
| 本体重量 | 約27kg |
| 鏡筒全長 | 730mm |
なお、同じく往年の国産望遠鏡としては
高橋製作所の旧モデル や
Vixenの往年の赤道儀セット
なども整理・相談のご依頼を頂く事があります。
「売れる・売れない」を含め、まずは状況確認だけでも問題ありませんので、お気軽にご相談ください。










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