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先日、神奈川県の座間市へ行って参りました!お客様からのご要望で「遺品整理」をしていたら天体望遠鏡(らしきもの)とその周辺機器と思われるパーツ類が多数出てきたのでまとめて処分して欲しいとのお問い合わせでした。
仕方ない部分なので全く
問題にするつもりは無かったのですが、お客様ご自身が「天体望遠鏡らしきもの」くらいにしか品物を判別出来なかったとの事で大変恐縮されていらっしゃいました。
お電話である程度やり取りした結果、「比較的古い品物」「天体望遠鏡であり、周辺パーツ一式が揃っている」「大きくて重い」「動作確認は出来ていない」という所までは何とか判別出来ました。
そこで鏡筒のラベルなどの文字を読んで頂き、ようやくMIZAR(ミザール)のCX-150及びそのアクセサリー類一式である事が分かりました♪
ざっくりと40年位前の天体望遠鏡である事をお客様にお伝えしたところ大変驚いていらっしゃいました。
お客様「そこまで古い品物だと買取どころかお金を出して処分してもらうようですね?」
ALOT「いえ、状態にもよりますが、痛みが酷くなければ買取が出来そうです!周辺パーツも豊富にあるようですし、買取させて頂ける様に努力しますよ!」
こんなやり取りをさせて頂き、さっそく座間市へと伺わせて頂いたのです。
お客様のご自宅に到着するとお部屋の真ん中に「天体望遠鏡らしきもの一式」がまとめられておりました♪
先のやり取りで伺っていましたので驚きはしませんでしたが、鏡筒と赤道儀は歴史を感じさせる木箱に入っていました。
鏡筒は比較的軽い方だと思いますが、やはり赤道儀はまとめて持つとかなりの重さです。ウェイトも付いている上に重厚な木箱入りなので当然なのですが持ち運ぶのには苦労しますね。
その他にモータードライブ、バッテリー一式、接眼レンズ、アイピース、カメラ雲台とカメラマウント、アダプタ類など本当に一式揃っていました。
ご使用になっていたはずのカメラについては見つからなかった為、カメラ以外のこれら一式を買取させて頂きました。
揃っていた品物から判断して、「恐らくキャノンのカメラで天体を撮影されていた様です」とお客様にお伝えしたところ、「そうだったかもしれない」と懐かしんでいらっしゃいました。
細かな部分で言わせて頂くと鏡筒の内部にカビが見られるなどした為、一応ジャンク品扱いにはなってしまったのですが40年前の品物でそういった状態にも関わらず数千円ではございますが買取をさせて頂いた事で、お客様からは非常に感謝されてしまいました(笑)。
※部品取りにしか活用出来そうもない状態の場合、買取額をお付けする事が出来ません。今回は周辺パーツがかなり豊富にあり、そのパーツ類に関しては状態に左右されない物が多かった為、買取額をお付け出来る事となりました。
MIZARの旗艦モデル
このCX-150は当時のミザールのフラッグシップモデルとも言える機種でした。
量産されたタイプではあるものの、このレベルの天体望遠鏡が一般の天体観測ファンの手に入る事自体が凄いと称された時代です。
むしろこのCX-150を量産した事自体が当時としては凄いのだとも言えます。
アマチュア向けには不要な性能があるなどと批判もあった様ですが、当時のファンが発売のニュースにざわついたのは事実である様です。
その証拠にプロもこのCX-150を評価していたという記事を昔拝見した事があります。
こうした機種を一般ファンに広げていく事でファン層がより成長し、市場も拡大していくのだと思います。こうした試みが無ければずっと低性能の機種でさらっと月でも見て終わりの趣味になってしまいますからね。
今ではより高度な天体観測を一般の方でも体験出来る様になったわけですから、今後もこうしたプロ級の方が使う機種の一般向けリリースも継続される事を個人的に望みます。
MIZAR CX-150の詳細スペック
今回買取させて頂いたCX-150の詳細スペックは以下の通りとなります。
メーカー・型番 | MIZAR(ミザール)・CX-150 |
発売開始時期 | 1975年前後 |
発売当初価格 | 200,000円前後 |
口径 | 153mm |
焦点距離 | 1310mm |
寸法・本体重量 | 27Kg |
鏡筒全長 | 730mm |
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