ご覧頂きまして有難うございます。
今回は少し遠出をして、埼玉県川口市まで出張買取にお伺いし、タカハシ(高橋製作所)製の赤道儀を買取させて頂きました。
お問い合わせを下さったのはオーナー様の奥様。ご本人が
しばらく入院される事となり、治療費や生活費など、まとまった資金が必要になったとの事で、率直なお話をお聞かせ下さいました。
お話を伺った時点では「赤道儀というパーツのみが残っている」との事でしたので、鏡筒やアイピース、三脚などは既に手放されているのだろうと想像していました。実際に確認しますと、それらの機材は親戚の方が引き取られたそうです。
ではなぜ赤道儀だけが残っていたのかと伺うと、「汚れがひどく、このままでは使えないだろう」と判断され、その場に残されてしまったとの事でした。
しかし入院中のオーナー様は、「たとえ状態が悪くても、分かる人が見れば価値はあるはずだから、一度業者に相談してみなさい」と奥様に伝えられたそうです。その言葉がきっかけとなり、当社へお問い合わせを頂きました。
型番をヒアリングしながら確認したところ、今回の赤道儀はタカハシの「PM-SP」である事が判明しました。この機種であれば、希少性がある為、外観に汚れがありオーナー様ご不在で動作確認が出来ない状態、いわゆるジャンク品扱いであっても買取対象となる事をお伝えしました。
実はこのPM-SP、赤道儀本体とコントローラーのセットでの新品当時販売価格はおおよそ12万円前後と言われており、ポータブル赤道儀としてはそこそこ高価なモデルです。
現物を確認すると、外観の汚れの多くは長期間保管によって発生した表面カビが中心でした。金属部や塗装面の腐食は特に無く、清掃・メンテナンスによって十分に改善出来る状態でした。
また、プレート類などの付属品がいくつか残っていた点も査定上はプラス要素となりました。赤道儀は本体だけでなく、付属品の有無によって評価が大きく変わるケースが多い機材です。
タカハシ製赤道儀の中古市場評価
タカハシ(高橋製作所)の赤道儀は、天体観測・天体写真の分野において非常に高い評価を受けている製品群です。精度、耐久性、長期使用を前提とした設計思想は、国内外のユーザーから厚い支持を得ています。
実際、タカハシの赤道儀には新品価格が50万円を超えるモデルも多数存在します。代表的なものとしてはEM-200TEMMA3等が挙げられます。
比較的エントリー寄りのモデルでも数万円〜十万円クラスとなり、先日当社で買取させて頂いた
EM-200
は、中古市場でも非常に人気の高い赤道儀の一つです。
こうした背景から、タカハシの赤道儀は「多少状態が悪くても価値が残りやすい」という特徴があります。モーター内蔵モデルや、古い機種であっても需要が途切れにくいため、中古品として安定した相場を維持しています。
最新のモータードライブ搭載機は高価で手が出しにくいという方も多く、中古市場では「信頼性の高い旧モデル」を探しているユーザーが一定数存在します。そのため、年式が古くても買取が成立しやすいのです。
赤道儀に限らず、タカハシ製の鏡筒も同様に中古需要が高く、
FC-100DC、
FC-76、
FS-60CB
なども、これまでに多数買取実績がございます。
レデューサーやフラットナー、専用プレートといった高価なアクセサリー類が揃っている場合は、査定額がさらに上がるケースも少なくありません。
お問い合わせの際には、「○○一式」とまとめてしまうよりも、「鏡筒名」「マウント」「追加したアクセサリー名」などを出来るだけ具体的にお知らせ頂く事で、より正確かつ高めの査定をご案内しやすくなります。
なお、タカハシ製品の最新情報やメーカーとしての製品思想については、
高橋製作所 公式サイト
も参考になります。
PM-SP 赤道儀の詳細スペック
| メーカー・型番 | タカハシ(高橋製作所)・PM-SP |
| コントロール仕様 | PM-Dにてスイッチ切替 |
| 発売当初価格 | 約120,000円 |
| 形式 | モーター内蔵ポータブル赤道儀 |
| 搭載可能質量 | 約4kg |
| 本体重量 | 約2kg |
| 別売アクセサリー | プレート・ウェイト等多数 |
今回の様に、汚れや動作未確認といった理由で「もう価値が無いのでは」と思われがちな赤道儀でも、機種によっては十分に買取対象となります。
ご自宅に眠っている天体望遠鏡機材がございましたら、状態を理由に諦めてしまう前に、是非一度ご相談下さい。










この記事へのコメントはありません。